元々ファッション業界での仕事がしたいという気持ちの中で、大好きなLEONでの募集が。
いわゆる繊維系の会社に入ったらそのブランドしか扱えないが、LEONならもっと広くラグジュアリーな世界でさまざまな商品に触れ、ビジネスができるのではと思い応募しました。
なぜ出版社に? なぜ主婦と生活社に?
これが私の仕事です
現在はファッションページとECサイトのマーチャンダイジング業務、海外クライアントとの折衝を行っています。ファッションページはブランドさんの展示会にお邪魔しながらリサーチし、トレンドを踏まえたうえでLEONならでは提案を行い、“買う価値”のある構成を心がけています。
そして、ECサイト「買えるLEON」での商品のバイイング業務にも関わっています。これは、プロのバイヤーさんのマーチャンダイジングと異なり、あくまでエディトリアルがありきでの買い付けになるので、ページの予測をしながら買い付けの相談をしていくのでヒヤヒヤです。プロのバイヤーさんは本当にすごいと感じながら、商談で勉強していく日々です。
また、新型コロナウイルスが広がる前は、年に2回行われているイタリアでの展示会「ピッティ ウオモ」にも出張リサーチをしていたので、その関係もありSnap LEONの製作や、海外ブランドの方が来日した際にはコミュニケーション業務も行っています。つまり、よく海外の方と飲みに行く機会が多いです(笑)。
ウチの部署はこんな雰囲気です
いま、出版社、雑誌は変革期を迎えており、大変な時期といえるでしょう。だからこそ、編集者自身のアイデアや行動力も問われているため、言い換えれば「これがやりたい!!!」という企画をしっかりプレゼンすれば任せてもらえる環境でもあると思います。
編集長も、副編集長もそういうヴァイブスは買ってくれる人なので、そういった意味では大変フラットで実力主義な組織かもしれません。
今だから言える新人時代の失敗エピソード
3日間の徹夜続きで翌日は撮影。撮影場所の許可証は自分が持っていたのですが、体力が限界で起きたら集合時間の3時間後。携帯の着信は数十件で急ぎ現場に行きました。若かったこともあり、全スタッフからこっぴどく怒られました。当然ですよね。当時ついていた先輩にもどえらく怒られましたが、その後しっかり頑張ったせいもあって数週間後にようやく口をきいてくれましたが、あれは辛かったです。ちなみに、今は数日徹夜する、しなければいけないという勤務体制をとっていないので、志望する皆さんは安心してください。
「この仕事をしていてよかった!」と思う瞬間は?
やはり、掲載してモノが売れた!というときは疲れが吹っ飛ぶ瞬間です。また、ジャーナリストとして脚でネタを集め、どこのメディアにも出ないアイテムを見つけてきた時も同じ喜びがあります。LEONはイタリアの印象が強いかもしれませんがアメリカの展示会に行くこともあれば、アジアにいくことも。世界中と関わりながら仕事自体が知的好奇心を満たす旅のようでもあり、なかなかほかの仕事にはないファンタジーとロマンがあると思いますよ。LEONのためにプラスになる!ということであれば、どんな取材や企画もやらせてもらえる環境は本当にありがたいです。
仕事をするうえで大切にしていることは?
これはなかなか難しいのですが、どのようなことにも興味をもってみること、ですね。
例えば、自分の好きな分野や興味のあることというのは誰しもあるのですが、そこを取っ払って例えば展示会に行ってみる、試しに商品を見てみるとパッと世界が明るくなる時があるんです。自分の知っている地図のなかだけで行動していても絶対に行き詰まりもったいない。その地図の外に出てみる、という行動がいまの自分のモチベーションでもあり、楽しさでもあります。
主婦と生活社を目指している方たちへ
せめてひとつは自分が何者であるか、を考えてこられると良いかもしれません。
すでに多くのプロがいるなかで皆さんが凌駕するスキルをすでに持っているのであればそれに越したことはないですが、そんなことがなくとも「これは頑張る、とにかくここで仕事がしたいんだ」とプレゼンされるとより間口が広がるかもしれません。
私は面接時に未経験の直接採用でしたが「体力だけはあります、コピーも一生懸命とります」と訴えた結果採用してもらい、13年が経ちました。このエピソードは、主婦と生活社とLEON編集部がただ体育会だということではなく、恐らく体力がある、という些末でどうということのないプレゼンにより、組織に対して何かしらのアピールができた、ということかと今は分析できます。
また、得意、を売りにするより、好きなことを自分なりに伝えた方が気持ちは伝わるかもしれません。得意というとそれを上回る人は山ほどいますが、好きという気持ちはなかなか一概に計れないので。