「読書が好きだったから」「表現にかかわる仕事がしたかったから」など色々と理由はあるのですが、出版業界に惹かれた最大の理由は「人のおもしろさ」です。出版で働く方々の考え方や視点のユニークさに触れるたび、ものの見方に革命が起きていました。
中でも主婦と生活社は、等身大の自分を見てくれていた印象があったので、選考を受けるたび入社への思いが強くなっていきました。
私が「シュフセー」を受けた理由
就活中の「シュフセーの印象」は?
あまりの難しさに、採点の人にはせめて笑ってもらいたいと思って埋めた筆記試験、バイトしていたラーメン屋さんでの、美味しい食べ方を最後に言い残した面接…決してふざけていたわけではありませんが、私なりの「おもしろい」を受け入れてくれたことが大きな印象として残っています。
人それぞれの尖った部分をいいね!と言ってくれる、本当にあたたかみのある会社だなと感じました。
社内研修はこんな雰囲気です
入社後にいろんな部署をまわる研修があるのですが、様々な「プロフェッショナル」をこれほどまで一身に受けられる経験は、後にも先にもこの研修だけなのではないかと感じています。まったく毛色の違う部署で「つくる」という仕事を体感し、自分の琴線に触れたのはどんな「プロ」だったか、また、自分はどんな「プロ」になれるだろうかと、考えあぐねる毎日だったなと!
配属されてからの心境は?
現在は文芸・コミック編集部という部署で、ライトノベルの書籍化やそのコミカライズなどに携わっています。
「書籍化」と一言で言ってもやることは様々で、関わる人が多いぶん考えることもたくさんあり、「もっと視野を広く持たないと」と自分の未熟さを痛感する毎日です。そういった学びを経て自分の担当作が本として「形」になった瞬間には、得難い喜びがありました。
社会人として大事にしていること
ほんのわずかな違和感にも敏感になることです。
特に小説の編集は、自身の感覚で言葉ひとつひとつを濾していくような、そんな繊細な仕事であるように感じます。そのため、「ここの言葉ひとつ変えたところで…」と原稿を読みながら思うこともありますが、少しでも気になったところは納得がいくまで違う表現を考えることもしばしば。「世に何かモノを残す」というかけがえのない営みには、これからもきちんと向き合っていきたいです。
学生時代と「変わったこと」「変わらないこと」
変わったのは、おもしろいコンテンツに対して尊敬の念を抱くようになったことです。
私たちが「おもしろい!」と思うモノの裏には無数の方程式があって、その精密さや大胆さに触れるたび「勉強になるなぁ」と脱帽しています。
ただ、アニメや漫画が好きという気持ちの大きさに変わりはないです!(笑)
「未来の後輩」にひと言!
斜陽と呼ばれて久しい出版業界ですが、それでも「この業界に入りたい」と願うみなさんの想いは、熱意に満ちた唯一無二のものだと感じています。
辛い中でも自分を繋ぎ止められるよう、どうかその想いだけは大切にしてください!
みなさんに良いご縁があることを祈っております!