INTERVIEW 役員・所属長インタビュー 主婦と生活社がしていること

多彩なクリエイターとともにコンテンツを創り出し

世界中に届けることができる、夢のある仕事です!

「文芸・コミック」編集長

山口 純平

Yamaguchi Jumpei

ラノベもマンガも扱う誕生3年目の編集部は、着々と成長中!

文芸・コミック編集部では、ライトノベルとマンガの刊行や、それらをWEB展開するサイト「PASH UP!」の運営を行っています。10人ほどの編集部なのですが、各編集部員、ラノベかマンガどちらかだけではなく、両方を担ってもらっています(ので、みんな大変!)。
マンガは男女向け問わず、いまや一大ジャンルとなった「異世界ファンタジー」を中心に展開をしていますが、最近では現代お仕事モノや、不動産をテーマにした作品、大人気ラジオドラマやゲームのコミカライズなど、ジャンル・読者の幅も積極的に広げています。また、「文芸」分野において現状はライトノベルが中心となっていますが、将来的にはもっと幅広い形での展開も目指したい、というのも部署名の由来のひとつだったりします。

文芸もマンガも30〜40年ぶりの本格参入となりますので、その分、気負わず伸び伸びと、自分達が(そしてきっと読者も)「好き!」と思える作品たちをお届けできているのではないかな、と思っています。

念願のTVアニメ化を経て、日本のコンテンツの強さを実感

文芸・コミック編集部だけで、海外翻訳版の刊行が年間100冊以上決まるようになってきまして、編集部の規模や歴史からすると、件数・言語数ともにかなりのものになったなあと思っています。「くまクマ熊ベアー」「婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む」は念願のTVアニメ化もされ、世界中に配信されました。また、昨年、「くまクマ」のコミカライズ作画のせるげい先生とともにイタリアの大型エンタメイベントにご招待いただき、そこで多くの海外「くまクマ」ファンの熱気を浴びることもできました。

ここ数年で、自分の編集部の作品を通して、日本のコンテンツのオリジナリティの強さをひしひしと感じます。ちょっと大袈裟にいうと…日本という国から国際競争力の高いモノが生まれにくくなったなかで、世界的に独自性のあるモノを創り出せる…。そんな夢のある業界・仕事の一つであることは間違いないのかな、と、おじいちゃんみたいな感想ですが、リアルにそう考えています。

どんなタイプの人でも活躍の可能性あり!

もとからラノベやマンガに詳しい人でなくても全然構わないと思います。自分も、それらに触れて育ってきましたけど、オタクというほどではありませんでした。でも、それが作品をフラットな視線で眺められたり、幅広い作品を担えることに繋がったのではないかとも感じています。ですがもちろん、オタク的な熱意や執着が素晴らしい結果につながることもたくさんあります。だから、どんな新人に来てほしいかという問いに対して「よく分からないから誰でもいいですよ」と一旦結論づけたのですが、少しは実のあることを言えと採用担当に怒られたので、改めて考えてみました。

ラノベもマンガも、必ず「著者」が存在します(もうすぐAIになったりするかもしれませんが…)。だから編集者がどれだけ優秀でセンス抜群であっても、著者さんがいなければ1冊も本は作れないし、1円も稼げません。どんな思いで編集の仕事を志すのかは当然、人それぞれかとは思いますが、「独りよがり」にさえならならず、あとは最低限の誠意と熱意と粘り強さがあれば、その人はきっと、良い著者さんと良い作品を生み出せる編集者になれるのではないかと思います(自戒)。

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