INTERVIEW 役員・所属長インタビュー 主婦と生活社がしていること

必要なのは、伝えたい! というまっすぐな思い。

自分の「好き」を形にできる幸せな仕事です

編集第二本部第二部長

梅田 良子

Umeda Ryoko

日常の中にこそ、嬉しいものを

編集5部には「暮らしとおしゃれ」「料理」という2つの編集部があり、生活の三大要素「衣・食・住」のコンテンツを制作しています。根っこにあるのは「日常の中にこそ、嬉しいものを」という思いです。

例えば料理の記事なら「お気に入りのビールに合う、新作おつまみができた~♡」と小さくガッツポーズしたり、おしゃれの記事なら「パンツの裾からチラリと見える赤いソックスにキュン」としたり、単純にHow toを伝えるだけでなく、心が弾む瞬間をセットで届けたい。華やかなビッグイベントもいいけれど、日々、小さな“嬉しい”を積み重ねることが、実は暮らしの質を決定づけると思うからです。

2人の編集長は自分でも担当企画を持ちながら編集部全体のマネジメントもあり、日々やることがいっぱいです。一方、私には“明日の〆切”はないので、編集長のちょっと先、1年~5年先に何が必要か? を考えています。また、それぞれの編集部の成功体験や課題を共有するのも大切なミッションです。昨年はWeb「暮らしとおしゃれ 」の中に住まいのカテゴリー「Come home!」を新設。料理編集のWeb 「別室 料理とお菓子 」とも連携を図っています。

「面白いもの、いいものを見つけた!」 自分の発見や感動が出発点

自分が好きな人、興味を持った人に“取材”を口実に会いにいけるのは編集者の特権ですね。もちろん企画として成立しなければダメですよ。さらに、編集者は新人でも担当ページを持って、自分なりのトライ&エラーができるのもいいところ。最初は先輩にアドバイスをもらいながら、小さな連載からスタート。徐々に特集を任され、やがて1冊本を手掛けるようになると、自分の企画が形になって、読者の皆さんの反響もダイレクトに感じることができます。自分が見つけたよきもの、面白いものをみんなに知らせたい! そんな素朴な思いが仕事に活かせる、幸せな職業だと思います。

今年、「暮らしとおしゃれ」編集では、世界のトップメゾンも注目する遠州織物の生地を使ったブランド「HUIS」の書籍を制作しました。世界で認められながら、日本国内では知る人ぞ知る存在だった遠州織物の魅力に、担当編集者が惚れ込んで企画化したものです。
これまで広く知られていなかった新しい価値を発見し、発信する。これも“編集”の仕事だと思っています。

誰かの靴に足を入れられるか?

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレディみかこ著・新潮社刊)の中で、主人公がエンパシーという言葉の意味を「自分で誰かの靴を履いてみること」と語っていますね。私はこの話が大好きなんですが、編集の仕事をしていると、著者や取材先、クライアント、大勢のスタッフなどなど、次々と“誰かの靴”が目の前に現れます。そんなとき、自分の価値観を大切にしながら、誰かの靴にも足を入れられる勇気や好奇心がある人は、編集者に向いているように思います。

主婦と生活社は、芸能からファッション、アニメ、健康、暮らしまわりなど、多様な編集部があるのが特徴です。自分が好きなジャンルはもちろん、それ以外の分野にも好奇心を持って仕事に取り組める人は、得るものも大きいし、きっと楽しく働けますよ。