INTERVIEW 役員・所属長インタビュー 主婦と生活社がしていること

“推し活”を多方面から応援するため日々奮闘。

スター誕生の瞬間に立ち会えるのもJUNONならでは!

「JUNON」編集長

金丸 俊樹

Kanemaru Toshiki

50年の歴史を大切にしつつ、新たな挑戦で面白さを追求

JUNONの仕事は、本誌『JUNON』や書籍・写真集の制作、ウェブサイト『JUNON TV』の運営、『スーパーボーイ・コンテスト』の運営と大きく分けて3つあります。今は14人の編集部員でこれらの業務をすべて行っており、編集長はすべての責任者として、部員と密にコミュニケーションを取りながら“どうすれば面白くなるか”を日々考えて仕事をしています。
編集部以外にも、販売部やメディアビジネス部(広告営業の担当部著)、生産部(紙の調達をしてくれる部署)や経理部など、社内のほかの部署とも連携を取りながら業務を進めていくので、編集長の仕事は本当に多岐にわたると言って過言ではないでしょう。

“推し活”という言葉が世の中に広く認知されている昨今の状況を、編集部としてはとてもプラスに捉えています。昨年が創刊50周年ということもあり、これまでJUNONの定番とされてきたふんだんに写真を使った表紙のほかに、ファッション誌などではおなじみのタレントさん1人の“単独表紙バージョン”も刊行しているのですが、作っていてもメリハリがすごくつくので面白い! 評判も上々なので、2パターンの表紙は引き続きトライしていこうと思っています。

スターをより輝かせるための苦労は惜しみません

『JUNON』は、エンターテイメント界で輝いている人全般を取材対象としているので、部員からは男女問わず企画を募集して、面白そうだなと思ったらとりあえずオファーしてもらうことにしています。そういった意味で、条件さえ合えば「自分の会いたい人に会える」というのはすごく魅力的な部分ではないかと思います。ただ、その反面、“どんなライティングで写真を撮るのか”“どんな質問をするのか”“どんなデザインで読者に魅力を伝えるのか”ということをすべて自分で考えて形にしていかなければなりません。まさに0から1を生み出す仕事なので、みんな苦労しながらページを作っています。

『スーパーボーイ・コンテスト』では、それまで普通の生活を送っていた男の子が、最終選考会でグランプリを取った瞬間から人生が180度ガラッと変わり、スターへの階段を上り始めます。そんな場面に立ち会えるのもこの編集部ならでは。テレビや映画で活躍している姿を見たときは本当にうれしい気持ちになります。

編集者としてまず必要なものとは?

アナログなコミュニケーションができる人を求めています。
今の時代はメールにLINE、ZOOMと日常業務でもデジタルなコミュニケーションツールが中心になりつつあります。コロナ禍でいっそうその流れは加速したと言えるかもしれません。でもその反面で、クリエイティブな仕事には電話でやり取りしたり、対面で集まって議論したりといったアナログなコミュニケーションから生まれるものも多いと感じています。

失敗を恐れずに人の懐に飛び込んで、信頼を勝ち取っていくのも編集者の大切な仕事ですが、それも密な付き合いを続けてこそ生まれるもの。多くの人の心を動かす仕事だからこそ、文章だけの淡白なやり取りではなく、血の通った対話ができる人を求めています。誰かに何かを伝えたいとき、LINEではなく気づくと電話してしまうというそこのあなた、編集者としての第一歩はすでに踏み出せているかもしれません。