奇妙な巻き戻り転生の記憶が突如アイリスの脳内を駆け巡った。
記憶が戻ったきっかけは、そんな前世で仇敵だった王子・アルヴィンとの出会い。
前世、彼に密かな恋心を抱いていた王女はしかし、
このままだと王子の裏切りにあって悲惨な最期を迎えてしまう。
前世の自分を救うべく、アイリスは王女の家庭教師となり、
破滅の未来を書き換えようとするのだが……
なぜか敵のはずのアルヴィンがうざったく絡んできて!?
「おまえは本当にフィオナがお気に入りなのだな」
「ええ、だから王子に構ってる暇はないんです。あと、勝手に髪に触らないでください」
「心配するな、おまえの髪はサラサラだ」
「そんな話はしてないよっ!」
……この裏切りの王子、とても邪魔である。