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あれもこれも作れる! パウンド型のいちばんおいしいお菓子たちアレモコレモツクレル パウンドガタノイチバンオイシイオカシタチ

お菓子作りのレパートリーがぐんと広がる!
おいしくて失敗しづらい新配合のパウンドケーキと
パウンド型で作れるたくさんのお菓子のレシピ集です。

目が覚めると、部屋いっぱいに広がるバターと小麦粉の香り。私がまだ子どもだったころ、母はよく朝食のパンの代わりにと、パウンドケーキを焼いてくれました。朝が弱かった私は、その香りに釣られるようにして寝床から飛び出し、幸せな1日の始まりを迎えることができたのです。私にとってパウンドケーキは、常にそんな子ども時代の思い出とともにあります。

長じて自分でもお菓子を作るようになると、パウンドケーキはすぐにお気に入りのお菓子となりました。あれこれ作り続けた果てに辿り着いたのが、この本でもご紹介している、バターとオイルをミックスして作る配合です。バターの風味の良さとオイルの作りやすさ、双方のいいとこ取りのようなこのレシピは、ハンドミキサーを使わなくても分離しにくく、膨らみが一定で、ふんわりとした食感が続くのです。このレシピをぜひご紹介したいというのが、この本を作ったまず第一の動機でした。

そして第二には、パウンド型の可能性を知ってほしかったからです。パウンド型で、通常は専用の型で作るフィナンシェを焼いてもいいし、ガレットブルトンヌのようなクッキーを焼いてもいいし、水ようかんのような和菓子を作ってもいいし、アイスケーキやゼリーなどの冷たいお菓子を作ってもよいのです。コンパクトで保管もしやすいパウンド型がひとつあれば、さまざまなお菓子を、一年中作って楽しむことができるのです。

パウンド型独特の形に作られたお菓子は、どれも愛しくて、おいしいものばかりです。この本では、「しっとり」「ふわふわ」「どっしり」「ぷるぷる」という4つの食感に分けつつ、15種のお菓子、45のレシピをご紹介しています。できる限りたくさんのレシピを収めたのは、寒い季節だけではなく、暖かい季節にも、お菓子作りを楽しんでいただきたいと思ったからです。どうぞ末永く、作り続けていただければと思います。

加藤里名


CONTENTS

【しっとり】

パウンドケーキ
バターを使わないパウンドケーキ
フィナンシェ

【ふわふわ】

ショートケーキ
カステラ
蒸しパン

【どっしり】

チーズケーキ
テリーヌショコラ
ブラウニー

【ぷるぷる】

プリン
ゼリー
水ようかん

【まだまだほかにも】

ケークサレ
ガレットブルトンヌ
アイスケーキ
  • 発売日:2021年04月02日
  • 定価:1,450円+税
  • 判型:B5変
  • ISBN:978-4-391-15569-3
  • ページ数:96
  • シリーズ名:

著者・イラストレーターのプロフィール

菓子研究家。大学卒業後、会社員として働きながら「イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」でフランス菓子を学び、退職後に渡仏。パリの「LE CORDON BLEU」の菓子上級コースを修め、その後は人気パティスリー、「LAURENT DUCHÊNE」にスタージュとして勤務。帰国後は2015年より東京・神楽坂にて「洋菓子教室 Sucreries」を主宰。伝統的なフランス菓子のみならず、最新のトレンドを踏まえた洋菓子を、教室、SNS、書籍などで広く発信している。著書に『ナンバーケーキ』(主婦と生活社)、『はじめてのクッキー缶』(家の光協会)、『レモンのお菓子づくり』(誠文堂新光社)など。