献立に「あったらいいな」と思える
野菜の料理を集めたのがこの本です。
主菜の横で彩りを添えて、栄養のバランスを整えてくれる、
ささやかながらも気の利いた一品。
それはサラダでもスープでも構いませんよね。
冷蔵庫の中と相談しながら、
どうぞ好きなものを作ってください。
実は野菜ってそんなに手間をかけなくてもいいんです。
さっと焼くだけ、さっと煮るだけで、
トマト、ピーマン、ブロッコリーなどは、
甘みとうまみが凝縮されて、驚くほどおいしくなります。
生で食べられるものも存外に多く、
たとえばにらや青梗菜、マッシュルームなどは、
5分もあればおいしいサラダに仕立てられます。
だから本書ではおもにざっと混ぜるだけで作れるサラダと、
10~20分煮るだけでできるスープをご紹介しています。
まれに野菜を加熱するホットサラダなどもありますが、
すべてのレシピにおいて、大きな手間は発生せずに、
しかも誰でもおいしく作れるよう工夫を凝らしました。
これまで私が作ってきたのは、
素材そのものの味を生かすシンプルなイタリアの料理や、
生野菜の香りと味を楽しむタイやベトナムの料理でした。
この本のレシピの大半はそうした発想のもとに
組み立てられていますが、日本の家庭料理とも相性がよく、
献立に取り入れやすいかと思います。
私は田舎育ちでしたから、
野菜はいつも身近な存在でしたし、大好きでした。
春、つくしを採りに出かけた野原の草のにおい。
夏、もぎたてのきゅうりをほお張ったときのチクチクとする触感。
秋、ストーブでさつまいもを焼いていると漂う香ばしい香り。
冬、大根をゆでるときの、むせかえるほどの湯気。
旬の野菜と思い出とが、
私の記憶の中で強くリンクしています。
野菜をもっと気軽に楽しんでほしいと、
この本を作りました。
みなさんの家のキッチンの片隅に在って、
「なに作ろうかな」というときに
さっと引いてもらえるような本になれたら、
とてもうれしいです。
河井美歩
野菜の料理を集めたのがこの本です。
主菜の横で彩りを添えて、栄養のバランスを整えてくれる、
ささやかながらも気の利いた一品。
それはサラダでもスープでも構いませんよね。
冷蔵庫の中と相談しながら、
どうぞ好きなものを作ってください。
実は野菜ってそんなに手間をかけなくてもいいんです。
さっと焼くだけ、さっと煮るだけで、
トマト、ピーマン、ブロッコリーなどは、
甘みとうまみが凝縮されて、驚くほどおいしくなります。
生で食べられるものも存外に多く、
たとえばにらや青梗菜、マッシュルームなどは、
5分もあればおいしいサラダに仕立てられます。
だから本書ではおもにざっと混ぜるだけで作れるサラダと、
10~20分煮るだけでできるスープをご紹介しています。
まれに野菜を加熱するホットサラダなどもありますが、
すべてのレシピにおいて、大きな手間は発生せずに、
しかも誰でもおいしく作れるよう工夫を凝らしました。
これまで私が作ってきたのは、
素材そのものの味を生かすシンプルなイタリアの料理や、
生野菜の香りと味を楽しむタイやベトナムの料理でした。
この本のレシピの大半はそうした発想のもとに
組み立てられていますが、日本の家庭料理とも相性がよく、
献立に取り入れやすいかと思います。
私は田舎育ちでしたから、
野菜はいつも身近な存在でしたし、大好きでした。
春、つくしを採りに出かけた野原の草のにおい。
夏、もぎたてのきゅうりをほお張ったときのチクチクとする触感。
秋、ストーブでさつまいもを焼いていると漂う香ばしい香り。
冬、大根をゆでるときの、むせかえるほどの湯気。
旬の野菜と思い出とが、
私の記憶の中で強くリンクしています。
野菜をもっと気軽に楽しんでほしいと、
この本を作りました。
みなさんの家のキッチンの片隅に在って、
「なに作ろうかな」というときに
さっと引いてもらえるような本になれたら、
とてもうれしいです。
河井美歩