肝臓、胆のう、すい臓は、ひとつながりなって働く臓器で、消化や栄養素の分解吸収、有害物質の解毒などをするという、重要な役割を担っています。“沈黙の臓器”とも呼ばれ、病気の進行をなかなか自覚できないものの、いざ症状が出現したときには、激しい痛みを伴ったり、全身にさまざまな不調をきたしたり、時に完全な回復を望めない状態になっていることが多くあります。本書は、健康診断の検査値異常などから早期発見するコツや、食生活をはじめとした日常生活を安心におくるコツを紹介します。
《目次》
【1章:肝・胆・すいのはたらきを知る】
肝臓のしくみ/胆のうのしくみ/すい臓のしくみ/検査値異常の数値をどうみればいい?……など
【2章:肝臓の病気を知る】
見過ごされやすい初期症状/脂肪肝/NASH(非アルコール性脂肪肝炎)/ウイルス肝炎/アルコール性肝障害/薬物性肝障害/肝硬変/肝がん……など
【3章:胆のう・すい臓の病気を知る】
胆のう…食後の痛み発作に注意/すい臓…おなかや背中の痛み、吐き気が特徴/胆石症/胆のう炎・胆管炎/胆のうポリープ/胆のうがん・胆管がん/急性すい炎/慢性すい炎/すい臓がん……など
【4章:肝・胆・すいをよくする食生活】
病態別食生活のポイント/良質のたんぱく質をとる食材とメニュー/脂質を減らしておいしく食べるメニュー/複数のビタミンを食事からバランスよく……など
【5章:肝・胆・すいをよくする日常生活】
有酸素運動で余分な脂肪を減らす/1日5分でできるストレッチ&マッサージ/肝臓を休ませる睡眠のコツ/入浴のコツ/肝炎ウイルスの感染を防ぐ……など